剣　河内守国助 (二代)（新刀上作）
ken [kawachinokami kunisuke] (2 generations) (sintou jou-saku)

刃長：34.9ｃｍ（長一尺一寸五分）　反り：なし　元幅：2.56ｃｍ　鎬重：0.87ｃｍ
茎：摺上　鑢目筋違、目釘孔一

国・時代：　摂津国　江戸時代前期　万治頃　1658年頃

体配：　 両刃の剣。
地鉄：　 小板目つみ柾ながれ、地沸微塵に付く。
刃紋：　 直刃に小沸良くつき匂い深い。
帽子： 　直に先小丸に返る。

品番：0810－3019

登録：
山形　昭和32年9月17日

鑑定書：
財団法人
日本美術刀剣保存協会
保存刀剣鑑定書
平成十六年三月三十一日

【コメント】
本作は河内守国助(二代)の作品です、初代と三代の間の為、中河内と称し、初代を親国助と称す。
親国助は堀川国広の門人となり、実際には越後守国儔に師事したと思われています、のちに大阪に移り、和泉守藤原国貞と共に大阪鍛冶の祖と言われ大阪新刀に大きな影響をもたらしました。
その子の中河内は独特で華やかな拳形重花丁子を焼きその華麗な刃紋から新刀一文字とも呼ばれ、大いに人気を博しました。

本作は剣の形状から拳形重花丁子とはなりませんが、澄んだ地鉄に中河内の作風がよく示され、中河内の大変珍しくて貴重な珍なる一口です。

※登録証は剣、鑑定書では槍と分類されていますが、確かに茎の形状は槍ですが、けら首が無くハバキが必要となりますので、剣と分類する方が適当と思われます。