短刀　徳勝造　君万歳 （新々刀　上作）
tantou [norikatsu] (tokukatsu) (sinsintou jou-saku)

刃長：22.4ｃｍ（長七寸四分）　反り：なし　元幅：2.48ｃｍ　元重：0.81ｃｍ
茎：生ぶ、鑢目切り、目釘孔一

国・時代：　常陸国　江戸時代後期　元治頃　1864年頃

体配：　 平造り短刀、庵棟、重ね厚く鎧通し風。
地鉄：　 柾目肌つみ地沸つき棟焼きつく。
刃紋：　 湾れ刃に沸良くつく。
帽子： 　直に先小丸に浅く返る。

品番：0870－3013

登録：
北海道　昭和29年6月27日

鑑定書：
財団法人
日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣鑑定書
平成十九年七月三日

【コメント】
徳勝初代は文化六年水戸に生まれ、本名は勝村彦六と言う。天保九年二月関内徳宗に入門し、後に水戸藩工となり、水戸藩武器製作所にて鍛刀する。
後に江戸に出て、江戸の水戸藩邸に住し、運寿是一、続いて細川正義に学ぶ。
作風は大和伝を得意とし、新々刀期の柾目鍛えの名工として有名です。
本短刀は徳勝初代の作品と思われ、柾目鍛えの名工として名高い徳勝の高度な技量を十分に示した、生ぶ茎で地刃共に健全な本工を代表する優作です。

※この拵えの鞘は上塗りがなされています。