【コメント】
下坂派の祖は天正頃の近江の西坂本下坂に住んでいた、「下坂八郎左衛門」と言われています、越前康継の父又は兄とされています。「下坂」を銘する刀工は全国に散在していますが、
源流はすべて近江の下坂に発しています。
「下坂」を名乗る主な鍛冶を挙げると山城、会津、飛騨、越前、遠州、勢州、紀州、丹波、芸州、讃州、阿州、予州、筑前、筑後、肥前、薩州、となります。
本作は山城に住した下坂派の下坂兼次の槍です。