日本刀刀剣販売

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脇差　固山宗次作（新々刀　上々作）
天保七年二月日
wakizashi [koyama munetsugu] (sinsintou joujou-saku)

日刀保保存刀剣　NBTHK Hozon
日刀保特別保存刀装具　NBTHK Tokubetsu　Hozon

品番：0810－2060

黒石目地瑞雲七五三刻鞘脇指拵付き　白鞘入り　　金着銅一重ハバキ

刃長 Blade length(HA-CHOU)			48.3ｃｍ（一尺五寸九分強）
反り Curvature(SORI)			1.2ｃｍ
元幅 Width at the hamachi(MOTO-HABA)			3.10ｃｍ
元重 Thickness at the Moto Kasane			0.68ｃｍ
鎬重	0.72ｃｍ	先幅	2.23ｃｍ	先重	0.43ｃｍ
茎	生ぶ、鑢目大筋違、目釘孔一		彫物
国 Country(KUNI)・時代 Period(JIDAI)			武蔵国(musashi)・江戸時代後期　天保七年　1836年

体配	中切先、鎬造、庵棟。
地鉄	小板目つみ地沸つく。
刃紋	匂出来の互の目丁子乱に足入り、小沸付き匂口明るい（焼頭が三ッ並ぶ宗次の独特な互の目丁子です）。
帽子	乱れ込み先中丸に返る。
拵え	黒石目地瑞雲七五三刻鞘脇指拵鐺　千鳥図　鉄地　高彫　金銀赤銅色絵　銘一明縁頭　飛鶴図　鉄地　高彫据文（金赤銅素銅）色絵　銘東遊斎一明（花押）目貫　鉄地　容彫　金象嵌色絵小柄　柄前図　鉄地容彫　金象嵌色絵　無銘角所（口・栗形・裏瓦）黒漆塗鐔　落雁図　撫角形　鉄槌目地　高彫　金象嵌色絵　角耳小肉　両櫃孔　銘一明　文久二壬　立春
登録	群馬　昭和41年12月13日
鑑定書	脇差　財団法人　日本美術刀剣保存協会　保存刀剣鑑定書　　平成十八年一月十三日拵え　財団法人　日本美術刀剣保存協会　特別保存刀剣鑑定書　平成十七年十月二十七日

【コメント】
宗次は奥州白河に固山宗平の弟として生まれ、加藤綱英の門人となり、のち白河の松平家に抱えられ、松平家の伊勢転封にしたがい、桑名に移住し、天保二年ころに江戸に出て鍛刀する、一時尾張でも駐鎚し、嘉永五年ころからは四谷左門町に住み、当時同じ四谷伊賀町に住んだ清麿と張合ったのは有名な話です。
作刀は一貫して備前伝に終始し、新々刀期における備前伝刀工の第一人者といわれ、単に作刀の出来がすぐれているだけではなく、斬味もまた素晴らしく華実兼備の名刀として称賛され、清麿と共に幕末を代表する刀匠のひとりです。
本作は宗次の高度な技量を十分に示した典型作です。

東遊斎一明は鷲州の子で初代赤文の甥です、越後国村上生まれ、出羽国庄内住。
鷲州二代一明、東遊斎一明と銘する。

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