【コメント】
貞弘刀匠の本名は喜多弘、大正十一年生、奈良県生駒郡安堵村笠目（現在の安堵町）出身、奈良県奈良市柳生下町畑ヶ谷住。
昭和14年に月山貞勝刀匠に入門(人間国宝の月山貞一刀匠と兄弟弟子)。
貞勝刀匠の貞の字を賜り貞弘と銘す。
昭和18年に海軍省御用刀匠となる。
数々の賞を受賞し昭和46年（1971）、奈良県無形文化財に認定された。
相州伝と大和伝を得意とし、古作鎌倉、南北朝期の名品の写し物が多く、相州正宗写し等の傑作がある。