【コメント】
本名は宮入恵、長野県埴科郡坂城町住、「恵」あるいは「宮入小左衛門行平」と切る、人間国宝の宮入行平刀匠の二男。
昭和32年(1957)8月26日生まれ、昭和52年(1977)に実父で人間国宝の宮入行平刀匠に師事し、後に藤安将平刀匠の門人となる。
昭和58年(1983)の新作名刀展に初出品し努力賞を受賞、以後優秀賞、寒山賞等の各賞をはじめ、
最高賞である高松宮賞を6回も受賞し、平成12年(2000)、無鑑査の認定を受ける。
現在、全日本刀匠会の会長職を務められています。
本作品は古作相州伝、志津に範をとった作品と思われます。

※無鑑査とは。
公益財団法人　日本美術刀剣保存協会が認定するもので、同協会が主催する新作刀展に於いて特賞の何れかを八回以上受賞した者、又は特賞を六回以上受賞し、その内、高松宮賞を二回以上受賞した者に対し、同協会が認定する、併せて人格、技量共に優れている事が要される。
通常はこの無鑑査刀匠の中から「重要無形文化財保持者」(人間国宝)に推薦される。